脱稿! 入稿!2011/12/07 22:19

 いえっふう!
 入稿完了しました。

 先刻、表紙がこれじゃあ……という電話を貰ったので作り直して送りました。
 今度は不備がないといいなぁ。

 しかし、データ入稿って凄いですね。
 パソクラッシュの憂き目にあわなければ、ずうっとアナログ入稿をしていたと思うんですけども。
 原稿を送付するのに数秒っていうのが、一番便利なところですね。
 自分のスキルがないのと、移行したパソとワードの相性が悪いせいで栄光さんには迷惑ばかりかけてますが、何時も担当の方が丁寧に説明してくださいます。
 次回は、電話がかかってこない完璧入稿を目指します。
 ……って前回も書いた気がしますよ。
 とほほ。

新刊プレビューラッシュ。2011/12/07 22:26

 このブログを始めてから随分経ちましたが未だに、ノベ更新がなくてすみません!

 ということで、本日より冬コミに発行予定の新刊で書き下ろした小話の冒頭を公開していきます。

 ちょこっとだけですが、お楽しみいただけると嬉しいです。
 コピー本をお持ちの方は、この話から、こうなるの?
 とにやけて頂けると嬉しいです。

 『縋られて、絆される。It clings, and it ties. 』米日英 
 の後日談。

 墺さん視点。


「ああ、菊さんてば。相変わらず愛されまくってますねぇ!」
 楽しそうなヘーデルヴァリの声に目線を動かせば、カークランドとジョーンズに挟まれて何やら懸命に訴えている本田の姿が映り込む。
「今度の新刊ネタにぜひとも使わせて貰いたいなぁ。ツンデレと猪突猛進系大型犬に愛される薄倖の美青年! どうでしょう、ローデリヒさん」
 目をきらきらさせて訴えてくるヘーデルヴァリが不憫であったが、ここはきっぱりと否定しておく。
「お下品ですよ。エリザベータ」
「ですよねー」
 すみませんと頭を下げた彼女の妄想の中から、せめて本田だけでも連れ出したいが無理だろう。
 大体それを本田自身が許すどころか推奨しているのだから、二次元世界とは不可思議なものだ。
「ん? あらら? もしかして菊さん。本気で困っているみたいですね」
 恋人同士の睦み合いにしては終始剣呑な場合が多いのだが、今日はヘーデルヴァリの指摘通り本田の困惑が強すぎる。
「助けた方がいいのかしら?」
 眉根を寄せて首を傾げたヘーデルヴァリを視界に映しながらもエーデルシュタインは、すいと立ち上がり三人に向かって歩き始める。
「ろ、ローデリヒさん?」
 エーデールシュタインを呼び止めるヘーデルヴァリの声にいち早く反応したのはカークランド。
彼は何時でも三人、もしくはジョーンズと本田に関わりたがる化身の気配を察知するのに長けている。それだけ執着が強いんやろ? ほんまにうざいわぁとカリエドが忌々しそうに言っていた。


1P分だけなので、本当にちょこっとで恐縮です。
これから全部プレビューできるまで、できるだけ毎日更新していく予定です。

新刊プレビュー その22011/12/08 21:32

 昨日に引き続いてプレビュー。
 今回は

 『懐かれて、乱される。Because the bosom withers, it is disarranged. 』
 希日土 後日談

 中さん視点になります。


「……いい加減起きるある。何時だと思ってるあるね!」
 すっかり陽も昇ったというのに本田は起きてこない。傅かれるのを嫌う弟の為にと人を下がらせてあるので本田の周辺は静謐を保っているせいかもしれないが、幾らなんでも起きる時間だ。
 大体本田は昨晩の食事を取れていない。本田が滞在していると聞きつけた、勇洙、香(香港)、紅(台湾)の三人を相手にして寝かせて貰えなかったのだ。不憫に思って三人を追い出した後も気の済むまで寝かせておこうと思ったけれど、さすがに食事は取らせた方がいいだろう。
「あーとーごふーんー」
 布団をしっかりと抱き締めたまま枕へ顔を埋めて返答があった。全く起きる気がないらしい。
「駄目に決まってるある! 熱々の朝粥を食べる時間がなくなるあるよ!」
 こんな時は食べ物で釣るしかない。
「そーれーはぁ……らめれすぅ……あーうー……油條は、入ってますかぁ? 搾菜は?」
 予想通りの食いつきを見せた本田に王は怒涛の説明を開始した。
「寝ぼけていても食い意地はさすがあるね。哥哥にぬかりはないあるよ。油條も搾菜も付け合せ用に微塵切りにしたね。粥はホタテがたっぷり入った瑶柱粥。お茶は目覚めに最適な黄山毛峰茶。飲茶は叉焼飽(チャーシュー肉まん)、蘿蔔糕(大根餅)、蝦餃(海老餃子)の三種。デザートには馬來糕(中華風カステラ)、芒菓布甸(マンゴープリン)を用意したね! 好きな物を食べればよろし!」
 我侭な本田の好みに合わせて朝食を作るのにも慣れたものだ。毎回ほぼバイキング形式並みの種類を作る羽目になるのだが苦でもない。

 中さんの口調は、いつもどこまであるあるすればいいのか悩みます。
 上記だけ読むと、どんな料理小説? とか思いそうですよね。

読みコミックス。2011/12/08 21:35

久しぶりですねぇ。
たまりまくってますので、こちらもさくさく更新したいです。

読みコミックス語り。ネタバレ注意!!

『辻占売 10』
 おかあさんが、死んでいるにも関わらず息子の電話に出続けて忠告する話が切なくも怖かった。
 こういう話は今、リアルでもあるんかなぁと思う今日この頃です。

『マギ 10』
 ああ、やっぱりモルさんが好き。
 思いのほか白龍に萌えていない自分がいます。

『新クロサギ 12』
 犬先生に煮え。
 挫折を知らない順風満帆な人が超絶差挫折、拗ねながらも復活。
 とか好みの設定です。でも無精髭は駄目なんだよなぁ。

『百年恋慕 2』
 完結とか拗ね。もっと長く読みたかったんですよぅ。
 これは末っ子ちゃんのお話なんですが、長男~四男の話も読みたいです。
 芸術派の三男がまるでローデリヒさんだとか、四男がフランシスだよとか、変換してしまう駄目な自分がいます。

『クリムゾン・エンパイア 3』
 こっちも完結で拗ね拗ね。
 シエラが心配でしょうがない暗殺屋のメンツが好きです。
 特に顔に傷のある人の心配ぷりにはあはあ。
 名前を忘れてしまったのですが、この人とシエラの小話も書いて見たいとか思ってます。
 話がずれましたが、ジャスティンエンドの漫画化だったんで、ぜひ他キャラも漫画化して欲しいです。
 公式では本当切らさずに情報と萌えを投下し続けて欲しいです。
 ブライアン様の小説も楽しみだぁ。
 と、その前に自分もミハとブライアンの本を出したいなぁ。

 好きな作品ほど完結が早い罠。
 打ち切りじゃないからいいかぁ、と思いつつも、やっぱりもっと長く読み続けたいものです。

 そういえば、桜蘭高校が完結したから、千年の雪の続編を書いてくれないなぁ、ビスコさん。

新刊プレビュー その32011/12/09 07:27

 毎日こつこつ第三弾。


 泣きつかれ、踊らされる。It is entreated, it is made to dance. 普日英
 後日談 フィン視点。

 「……菊さん? 大丈夫ですか」
 久しぶりに狩りがしたいと言えば、私もティノ君の神業射撃を見たいです! と喜んでくれた本田に甘えて雪原に出たのがまずかった。
 本当に偶然、テロリストのいざこざ現場に遭遇してしまったのだ。内輪揉めをしていたらしい彼等だったが外部者に目撃されたともなれば、咄嗟に流血もあった諍いを止めて本田とヴァイナマイネンに踊りかかってくるだけの理性は残っていたらしい。
 万が一の護身用にと持たせていた本田のナイフで致命傷にはならない程度を狙って鮮やかに切り裂かれ、ヴァイナマイネンに急所を外されて撃たれても止まらない。
 人数はそう多くなかったそれなりの腕前だったようだ。
 相手の武器を一切合切破壊し、動けぬ程度の怪我をさせたら収まるかと思えば増援を呼ぶ始末。
 距離は稼げたので増援に掴まる無様は晒さずにすんだが、まだ雪の中に本田と二人でひっそりと身を潜めざる得ない状況に置かれたままだ。
「はい……もう大丈夫です」
 雪の中で何時間にも渡る潜伏を余儀なくされているせいで、ちっとも大丈夫ではない蒼白な顔の本田はしかし穏やかに笑う。
 苦しい時ほど笑って見せるのだと知っている程度には親しい仲だが、それ以上は踏み込ませて貰えない。
 それが可能なのは、バイルシュミットとカークランドの二人だけなのだろうと思えば胸がちりりと痛む。
「ティノ君こそ、大丈夫ですか」
「え? 僕は大丈夫ですよ」
「いえ……もしかして気付いていらっしゃらない?」
「何に、ですか?」
 冷たい手がヴァイナマイネンの手首を優しく取る。

 何か読みにくい気がするんだけど、どうしたら良いものか。
 黒フィンしか書いてない気がするので、もいもいなのほほんフィンも書いてみたいものです。