ダークお題。ヘタ。闇に微笑う。日受。ヴァルトさん。2016/01/15 11:15

 http://koenoami.asablo.jp/blog/cat/hodai/

 上記が前回話です。
 早く完結させて、シブにさくっと上げたいのですが、先は長い作品です。
 次に芬日で、埃日、土日、希日。
 中日と瑞日って書いたっけ?
 露日にバルト三国+波日。
 海日は……。
 韓日も……。
 あと10国はありました。
 とほー。

 でもまぁ、何時かは終わるので書き続けますよっと。
 もう一つの方が早く終わりそうですね。

 でもって、まだ手を付けていない土希日を書いて、攻略完了かぁ……頑張ろうっと。

 は!
 ヴァルトさんって、誰?
 とか思われた方が多かったかしら。
 ベールヴァルド・オキセンスシェルナ。
 ファーストネームから呼びやすそうなところを抜き出しました。
 典日書かれている方は、どんな呼び方しているのだろう。
 そもそも、典日って少なかった気がします。

 長くなりましたが本文です。


 お蘭さんも方言が素敵ですが、ヴァルトさんも負けていませんよねぇ。
 え?
 同人小説書く的には難しすぎる! 
 ……ですって。
 まぁ、その気持ちはわかりますよぅ。
 トニョさんの関西弁が簡単に思えてきますからね。
 私の知り合いなんか、サイトとにらめっこしてオリジナル辞典を作りましたよ。
 50ページの大作!
 欲しいです?
 じゃあ、作家さんに連絡しておきますね。
 引き換えに、典日書けとか言われるかもしれませんけど、覚悟して下さいよ?
 私だって書きましたからね。
 二人でパン作りするだけの話でしたけど。
 えー、と。
 話がずれますね。
 方言。
 方言の話でした。
 難しいのが良い。
 そこが堪らないって話ですよ。
 特にヴァルトさん、無口じゃないですか。
 だからこそ、ここぞという時に繰り出される方言が秀逸なんです。
 しみじみとした声で、目を細めて。
 慣れた者じゃないと解からない、威嚇しているようにも見える表情で。
 めんげぇなぁ……なんて、言われて御覧なさい。
 萌失神できますよ。
 萌失神!
 サークル名にどうです?
 萌失神。
 ……あの方は、自分が大柄なせいもあって、小さい者に弱いんですよね。
 目一杯背伸びしたティノ君に、がんがんに怒られていても、すまね、って言い訳もせずに、八つ当たりも随分入ってませんか? ってなお小言を、神妙に聞くんですよ。
 懐が深いんでしょうねぇ。
 私もほら、小さい子属性ついてるじゃないですか。
 年寄りが可愛い子ぶるなって?
 耀さんに比べれば、私なんか可愛いものですよ!
 ですから、ヴァルトさんに取って私は庇護対象なんですよ。

 SEXは無茶苦茶濃厚ですけどね。
 アーサーさん系と言えば解かりやすいです?
 ねちっこいんですよ。
 愛撫も当然ですが、挿入してからが長い長い。
 アーサーさんの愛撫とルトさんの挿入してからの揺さぶられ続ける(巨根)鬼畜仕様が一緒になった感じです。
 ええ、最強なんじゃないかなって思います。
 私を甘やかすSEXっていうと、たぶんサディがトップにくるんじゃないかと思いますけど、次点はギルさんかヴァルトさんで迷いますねぇ。
 ふふふ。
 贅沢な悩みです。
 ヴァルトさんは、もっと会いたいらしいんですよ。
 会えないからついSEXに走っちゃうみたいで。
 1週間泊まり込んだ時も、超絶SEX漬けだったんで、毎日とか会える環境でもなければヴァルトさんを心身共に満たすことなんかできなそうですけどね。
 会いたい、会いたい。
 もっと欲しいって。
 思って貰えるうちが、花だって、私は解かっているんです。
 ヴァルトさん一人に集中したら、きっと私は飽きられる。
 捨てられる。
 ヴァルトさんに限らずですけど、ね。
 そうは思えないって?
 ですが、私達は所詮国の化身。
 こうして、好き勝手できているのは、平和な間だけだって、私は知っているんですよ。
 佐藤さん。
 経験上、ね。
 この平和だって、あと何年続く事やら……。
 だからこそ、萌とけって?
 ふふふ。
 佐藤さんは生粋のオタクですよね。
 そんな貴方には、典日パン屋物語を読ませて差し上げましょうとも!
 貴方もきっと手作りパンに目覚めること請け合いですよ?
 食べる専門ですって?
 いえいえ。
 作りたくもなるように、頑張って書きましたからね、私。
 ティン日ケーキ屋さん物語も一緒に読んで、肉るがいいのです。


 本日の夕食

 そばと焼き鳥
 嗜好の組み合わせです。
 ダイエットしていても、軟骨だけは食べるんだ!
……と思ったら、軟骨売ってなかった。
 ハラホロ~( ̄∇ ̄)~ヒレハレ

ダークお題。ヘタ。闇に微笑う。日受。お蘭さん。2015/10/18 09:43

 http://koenoami.asablo.jp/blog/2015/09/03/7767299
 上記が前回話です。

 今回のお相手は、お蘭さん。
 ちなみに、次はトニョさんだ! と思って書きだして、途中で、ん? トニョさんはもう書いたんじゃね? と気が付いて確認。
 案の定書いてました (Tーヾ)エグエグ...
 せっかく書いたので、途中までですがその内載せます。
 勿体ないもんねー。

 ベルギーさんが、捏造人名ででていますので苦手な方はご注意くださいませ。



 兄&弟気質を併せ持つ化身と言えば、お蘭さんもそうですね。
 ただ、お蘭さんの場合は、ロヴィ君におけるトニョさんとか、アーサーさんにおけるフランシスさんとか、私のおける王さんみたい無意識に甘えてしまうような態度が一切ないんですよ。
 恐らく生粋の兄気質なんでしょうね。
 エマさん(捏造人名・ベルギー)もいますし。
 後はトニョさんとの相性が異様に悪いと言うのもあるかもしれません。
 お蘭さんの兄立場で、本人が納得しそうなのって、グプタさんぐらいじゃないです?
 王さんも、サディクさんもトニョさん以上の過保護で過干渉気味な人達ですから。
 その辺グプタさんは鷹揚ですからねぇ。
 基本的に年上には敬意を払うタイプではあるんですよ、お蘭さん。
 私が言っても説得力がないですけどね。
 お蘭さんといる時は、そう。
 楽に呼吸ができるっていうのがありますか。
 後は一緒に居て、無言の時間が続いても全く気にならないとか。
 空気みたいな存在ですね。
 いないと死んじゃう! っていう執着はお互い持てませんし。
 恋人っていうカテゴリにあてはめると、冷めた感じはするかもしれません。
 でもなんていうかそれ以上の関係が完成されている気がするんですよ。
 私も大概フリーダムな化身だと思っていますけど、お蘭さんはそれを上回るのが凄まじいですからねぇ。
 SEXも、なかなかに素敵ですよ?
 変態度ではアーサーさんも真っ青です。
 むっつりと言うと、お蘭さん、バッシュさん、ヴァルトさんの三強!
 ん?
 ヴァルトさんは違いますね。
 あの人はただ無口なだけでした。
 無口=むっつりって訳でもないですからね。
 その傾向に偏っている気はしますけど。
 日本の縛り文化を根本から理解してくれちゃっているので、大変ですよ。
 縄跡が残らない。
 次の日にダメージが全くない。
 と言う点では、さすがにお蘭さんだなぁと思いますけどね。
 私の緊縛写真集は、先日でめでたく十冊を超えました。 

 二人だけの秘密だったはずなんですけど、何時の間にか商売にされていまして。
 限定十部で販売されたらしいです。
 ギルさんの所で見ました。
 ルトさんの分としっかり2冊。
 内容が違うと言うあざとさでしたよ。
 恥ずかしすぎる! ってしばらく鎖国したんですけど、結局あやされて絆されて何時も通りなんですから、本当困りますよねぇ?
 最近では、纏足に興味を抱いたらしくって、王さんに色々聞いてるみたいです。
 さすがにいきなり纏足靴を履かせる強行には及びませんけれど、ロリータ服着せられてちょっと小さ目の靴を履かされますとも、ええ。
 ネタならいいんですけどね。
 ネタなら。
 リアルでしょ?
 自分がやっていることでしょ?
 全く我ながら厭きれますよ。
 無理強いされて、結局受け入れてしまうんですからね。
 あの、独特の方言に弱いんですよ。
 あやす音調で言われると、何でも聞いちゃいます。
 方言男子、女子萌! の気持ちは誰よりも良く理解できますとも!
 あー、後アレですね。
 着物が似合うのもツボなんです。
 今時日本人でも少ないですよ。
 煙管が似合う男なんて。
 江戸時代に流行った喧嘩煙管って言ってね。
 片手で持つには結構な重量のそれを軽々と持って、煙草盆に肘かけながら、ふうっと紫煙を吐き出す様子ときた日には!
 三本書けますよ、短編小説が。
 しかも、その格好で片眼鏡をしてくれるんです。
 骨董屋さんの御爺ちゃんがかけてる奴ですよ。
 でもって、煙管と片眼鏡の装飾が一緒なんです!
 いえ、私がプレゼントしたんですけどね。
 日本宅へ訪れると、お蘭さんは私にお土産を渡してすぐ、着替えてくれるんですよ。
 で、ん、って。
 それだけの言葉で、私にお茶入れさせて、茶菓子の準備させて、終いには私を膝抱っこで抱えながらそれらを堪能する訳です。
 このねぇ、離れていた時間を感じさせない気楽さが、堪らないのですよ。
 日本宅へ泊まる時、一切服を持ってこないの、お蘭さんだけですもの。
 昔からずっと、変わらないって言うのも、嬉しいのかもしれませんね。
 

 次は、方言繋がりで典日~北欧に行くか、ちらっと出た埃日~土日、希日と流れるか思案中。
 北欧も、公式人名出てないキャラは弾こうかも迷います。
 散々捏造人名しておいて、アレで何ですが。

 
 本日の夕食。

 ブロンコビリーで肉三昧。
 テレビで放映していたのを見て、スイッチ入りましたとさ。
 明日、詳しく語ります。

ダークお題30 罠 西日前提←ロマ。2015/10/08 09:03

 http://koenoami.asablo.jp/blog/2015/08/24/7747360
 前回です。
 
 プロポーズシーンだし! と思って気合を入れたら、もだもだに。
 続きは早めに上げたいです。
 はい。


 ボタン部分が押されすぎてすっかり掠れているインターフォンを押す。
『はい。お待たせしました』
「よぉ」
『ロヴィ君ですか! 少々お待ちください』
 慌てる気配があり、待つ間もなく廊下を静かに足早に歩く音が耳に届く。
「いらっしゃいませ!」
 心底嬉しそうな笑顔に安堵する。
 この調子ならカリエド包囲網は上手くいったのだろう。
 この機嫌の良さを考えると、最低でも昨日は一人の時間を過ごせたようだ。
「……ちょっと早かったな」
「いえいえ。嬉しいですよ? 遅刻の常連さんに早く来ていただけるなんて」
「うるせぇよ。ほら!」
 ころころと袂に手を当てて笑う本田に花束を押し付ける。
「ほぅ……綺麗な青ですねぇ」
「ブルーデージーだ。気に入ったんなら種から育ててみればいいんじゃねぇの?」
「そうですねぇ。これだけ可憐ですと。うちの庭には愛らしすぎるかもしれませんが……」
「プランター植えとか、鉢植えって手もあるな?」

「ふんふん。花壇にみっちり植えるというのも良さそうかも……は! 玄関先で失礼いたしました。さぁ、どうぞ?」
「おぅ……お邪魔します……香りも良いけど、すげぇ、香炉だな」
 玄関で差し出された靴べらを使って靴を脱ぎながら、香りを堪能する。
 苦手な奴も少なくないが、ロヴィーノは大好きな白檀だった。
「本当ロヴィ君はお目が高いですよね。鑑定目スキルとか生まれた時から装備していそうです」
「ファンタジーの読みすぎだろ。それに、お前の鑑定目には負けるさ……王に頼んだのか?」
「やっぱり解りますか」
「大切な弟のおねだりに、兄ちゃん頑張った! って感じが、ひしひしすんだよなぁ」
 年代は解らないが、中国の古代青磁と呼ばれる逸品だろう。
 全体的に繊細な蓮の細工が施されている。
「日本の物にしても良かったんですけどね。香君(香港)に白檀を頂いたので」
「そりゃ、王も張り切るわ」
「紅ちゃん(台湾)も、私も何かっ! って言われたのが困りましたよ」
 亜細亜組は、仲が良い。

 王と本田の仲も国同士色々あれど、本人同士は穏やかな関係を保っている。
 本田が王の押し付けがましい好意を、嬉しいがその押し付けがましさで他者から王が悪く言われるのが嫌なんです! と真っ向から言い切ったのが、切っ掛けだったらしい。
 現場に居た、香から、マジ格好良かったっす! あん時の菊さんは! と力説された。
 僕ですら我慢しているのにねぇ? と偶然? 必然? に通りかかった、ブラギンスキの一言も効いたようだ。
「青磁擬人化本でも作らせればいいんじゃね?」
「ぶっ!」
「BLは禁止して、歴史に忠実な全う版にしたら、需要あっかもよ?」
「そうですねぇ。擬人化は流行りですし、日本陶器の擬人化本もありますしねぇ」
「あるのかよ!」
 反射的な突っ込みに、本田の微笑が深まった。
 これで、心を許した友人レベルへの微笑なのだ。
 勘違いする国の化身の気持ちもよくわかる。
「お茶も用意してありますが……送ってくださったワインにされますか?」

「だな。チーズとケーキも一緒に頼むぜ」
「宅急便屋さんにメッセージ頼むとか、国の職権乱用ですよ?」
「たまにはいいだろ。俺より遅く届いたらつまらねぇし? それに別途料金も払ってる」
「おや! そうなんですか」
「彼女のプレゼントにイタリア限定のスカーフとかどうだ? っつったら、大喜びだったぜ」
 宅急便が個人宅にしては多すぎる量届く日本宅。
 何度か訪れるうちに、信用できそうな奴を掴まえて頼んだ。
 二十代前半のとある宅急便業者の兄ちゃんに頼んだのは、今回の荷物を、営業開始一番に届けてもらうことと中身を確認して冷蔵庫へ入れておいて欲しいと伝言すること。
 お礼はイタリアでしか販売されない限定スカーフの代理購入だった。
 ついでに本来はやっていないイニシャルの手縫いを無料サービスでつけたら、狂喜乱舞された。
 彼女にも大変喜ばれ、その夜はそれはもうめくるめく時間を過ごせたと熱く語られてしまったくらいだ。
「あーそれであんなに笑顔だったんですね。や。あの方は何時も笑顔ですけどね」

「一番信用できそうだったからなー」
「ええ。ケーキも全く崩れていませんでしたよ。梱包自体が丁寧だったのもあると思いますけどね……では、少々お待ちください」
 畳の香りが仄かに香る居間の、ふかふか座布団に座る。
「きゃわん!」
「お、ぽち!」
 ぽちが挨拶に飛んできた。
 相変わらずのもこもこで触り心地は抜群だ。
「今日は特別な日なんで、よろしく頼むぜ?」
「きゅわん!」
 本田以上に空気を読むと言われている、ぽちは尻尾をふりふりお気に入りの座布団の上に座った。


 本日の夕食

 チキン南蛮。油少なめ。
 添え物はベビーリーフとダイコンとキュウリの千切り。
 手作りたるたるは、キュウリ微塵、ゆで卵微塵、マヨネーズのシンプル仕様です。
 
 じゃがいも&ベーコン&ニンジンの千切りコンソメスープ。
 じゃがいものスープで検索したら、じゃがいもしいたけスープが出てきたので、魔改造。
 美味でした。

 白米にまるみやーのたらこ混ぜ混ぜ。
 たらこっぽくないです。
 雰囲気を楽しむ感じかと。

ダークお題。ヘタ。闇に微笑う。日受。ロマ2015/09/03 09:50

 http://koenoami.asablo.jp/blog/2015/08/19/7737762
 こちらが前回編。
 フェリ版でした。
 今回はロヴィ君のターン。
 らぶらぶも好きですが、ほの暗い関係も萌えます。
 激しい憎悪で繋がるっていうと、アルか燿さんかなぁ。



 ロヴィの君には、飽きれられました。
 爺の冷水ってか? ってね。
 彼とは珍しく……唯一、かな?
 憎悪で繋がっている感じですか。
 弟や兄と寝るビッチを制裁してやるぜ! ですって。
 許せないみたいですよ。
 大切なお兄ちゃんと弟に不誠実なのが。
 だから結構ハードなSEXをします。
 残らない程度のキズさえつけられますよ。
 モノみたいに扱われるのも悪くない。

 憎悪で繋がったら、さぞ激しいだろうと思っていたんですよ、前からね。
 試してみたかったんです。

 でも、駄目ですね。
 私がロヴィ君を憎悪できないので。
 一方的な憎悪で繋がってるんじゃ意味がない。
 だけど、どうしたって私にはロヴィ君は憎めないんですよね。
 だって、あの人。
 制裁してやるって叫びながら、それでも私を理解しようと模索するんですもの。
 情が深いんですよ。
 歪んだ情と言ってもいいかもしれない。
 今まで向けられていたのが、フェリシアやトニョさんだったから、余計歪んじゃったんでしょうね。
 そう考えたらほら、同情しかできないでしょう?
 ふふふ。
 そう言ったら、ロヴィ君。
 どんな反応するかしら。
 ……勘の良い子だから、もしかしたら。
 気が付いているのかもしれない。

 私に、哀れまれていると。

 ね?
 なかなかに複雑でしょう?

 それでも、ロヴィ君は定期的に私を犯しに来る。
 SEXこそ、鬼畜一直線ですけど。
 それ以外は優しいから困ります。
 無意識の罪悪感からくる贖罪なんでしょうね。
 しみじみ不憫に思いますよ。
 マフィアの申し子とか言われてますけど、フェリシアの方が絶対に向いてますもん。

 だから、最近は社寺巡りとかしちゃうんです。
 私の贖罪に付き合ってくださいって、無理やり突き合わせちゃう。
 仕方ねぇな! って言いながら。
 自分こそが罪深い存在だって思ってるんでしょうね。
 何しろ、ビッチを犯して癒されている面が確かにあるんですから。
 日頃の凄惨な生活に罪が増加されている気分に陥っている。

 写経とか、真面目にやるんですよ。
 文句も凄いですけど。
 それは私に対してだけでね。
 お坊さんの説法とか真面目に聞いて、真剣に検証しちゃう。

 もしかしたら私。
 誰よりもロヴィ君に恋してるのかもしれないって、思います。
 SEXさえしなければ、理想の恋人ですからねぇ。
 そんなことは天地ひっくり返ってもありえませんけど。
 もし、誰か一人としか付き合いたくないって気持ちになったら、ロヴィ君を選ぶ気がします。
 冗談じゃねぇ! って怒鳴られるでしょうけどね。
 案外、ビッチじゃなくなった私に食指が動かないんじゃないかなぁ。
 それぐらい、あの子の情は歪です。

 上手く昇華してネタにしたいんですどねぇ。
 難しいんですよ。
 まだまだ私は彼を知り尽くせていない。
 お前が何考えてるかわかんねーよって、よく言われるんですけどね。
 激怒と共に、嘆きと共に。
 自分ですら深淵の底なんて見えないんですから、他人に見通せるわけ無いって思いません?
 それを口にしちゃうロヴィ君が青いのか。
 案外それも計算なのか。
 判断し兼ねる時点で、私のロヴィ君への興味はつきません。

 兄でもあり、弟でもあるロヴィ君。
 アーサーさんもそうですけど。
 本質では案外近いはずなのに焦がれてみたり、憧れてみたり。
 おかしなものですね?
 自分に似ていたら、憎悪しかなさそうですけど。
 この二人に関しては、憎悪は持てません。


 誰より歪んでいるのは菊さんです。
 でもそんな菊さんもよいと思うのです。


 本日の夕食


 戻りがつおの刺身。
 意外と美味で良かった。
 自分はネギ醤油で食べました。
 夫用には、かりっと揚げたにんにくと、しょうがに醤油を用意する所存です。

 餃子スープ。
 市販の物に、野菜投入。
 もやし、生きくらげ、きゃべつ、にんじん。
 ちょっとスープの味が薄くなりましたが、野菜の風味も出ていい感じに仕上がりましたとさ。

ダークお題 ヘタ 罠 西日前提←ロマ。2015/08/25 17:31

 ロマによる略奪話。
 闇に微笑うの方も次回ロマのターンですが、そちらとは真逆のスタンスになっている感じです。
 
 http://www.ne.jp/asahi/ayase/koenoami/he16.html
 こちらで復習してから、続きをどうぞ。
 さくっと完結させて、シブに通しで掲載したいですねー。

 っていうか、修正や小話とはいえヘタばかりで頭がスパークの進撃に移行してくれないのが困ります。
 やっとこさ、冒頭を書き始めたところではあるんですけどね。


 以下本文です。


「……フェリ以外は任せてもいいか?」
「おうよ。一応打診した時点で、おにーさまにも連絡を入れる。イヴァンあたりはお前ごと取り込もうとするし、アーサーとフランはここぞとばかりに、おにーさま排除に動くだろうが……それでも、トーニョへの関心を薄れさせるってーのは、間違いなくできっから許容してくれや」
「おにーさまってーのは、よしてくれ。あんたと、どんだけ年が離れてっと思ってんだよ」
「いいんだよ。フェリちゃんに取ってはおにいさまなんだし? それに菊は、おにーさまぶってやった方が、大人しく尽くされてくれるんだ。王の溺愛に慣れしてっからな」
 言われて自覚する。
 記憶も薄れがちな昔。
 確かにカリエドは、王が本田を甘やかすように対峙していたように思う。
 結局、兄属性がいいというのなら、そちらでアピールするまでだ。
 ロヴィーノとて、ラテンの男。
 惚れた相手の好みを演じるくらい訳もない。

「それじゃあ、よろしく頼むぜ?」
「そっちこそな」
 乾杯だー! といつの間にか取り出したワイングラスを押し付けられる。
 自分はちゃっかりビールだった。
 ロヴィーノの分だけわざわざワインを用意したのだろう。
 こういうところは見習わなくてはならない。
 そして、中身がドイツワインな辺りも。
 伊達に策士と言われてはいない男の突き出したビールジョッキに、割れない程度の強さでワイングラスをあてた。

「ヴぇぇ?」
「……んだよ? なんか文句とかあんのか? ああ!」
 覚悟を決めてから何度となく訪日している。
 今もテーブルの上、彼の好む土産を並べて確認していたところだ。
「別にないよぅ。たださー。兄ちゃんが本気で恋愛すると、こーなるんだぁって、ちょっとびっくりしただけ」
「余裕、ねぇか?」
 我に返れた時は、深呼吸をして己を取り戻すようにしてはいるが、完璧とは言い難い。

 既に三ヶ月。
 手応えは薄かった。
「ううん。全然そう見えない所が見事だなぁって。俺でも、そう思うんだから、菊はきっとめろめろだろうねぇ。ちぇ。羨ましい!」
「はぁ? それこそ全然そうは見えねぇよ!」
「それだけ、兄ちゃんを特別扱いしてるってことだよ。兄ちゃんがまだ友人として立ってたら、俺と同じ感想を抱いたと思うし」
 本田とフェリシアーノは仲が良い。
 そこにルートヴィッヒが混じれば、カリエドですら割っては入れない完璧な雰囲気を醸し出す。
 お互いの本質をよく理解し、忠告しあい、高め合いつつも癒されるという、なかなか得がたい関係だ。
「……イけそうか?」
「うん。楽勝だよ。想像以上に菊。トニョーに疲れてたんだね」
 ぐっと親指を突き出して満面の笑み。
 そういえば、こいつは例え恋人であろうとも、否。
 恋人だからこそ、本田を泣かせる奴に容赦なかった。

「そろそろ告白しちゃってもいいんじゃないのかなぁ」
「お前がそういうのなら、膳は急げだな。これ……どうよ?」
 ロヴィーノは三か月前から用意していたリングケースを、フェリシアーノの目の前でぱかっと開いてみせる。
「おーさすが兄ちゃん! これって流行りの永遠(エターナル)の指輪(リング)でしょう?」
 少し前から流行になっている、デザイン。
 二つの指輪がメビウスリングのように繋がって、リングケースの中に鎮座していた。
「べったべたかなぁと思ったんだがな。菊はこういうわかりやすい方がいいかと思ったんだ」
「うんうん。こうやって残るものって、貰えてなかったから、凄く嬉しいと思うんだよね」
 カリエドは本田から搾取するばかりだった。
 ロヴィーノの目から見れば、恋人という立場上、ブラギンスキやジョーンズより性質が悪い。
「後は、花なんだけどよぉ。ブルーデージーの花束にしようかと思ってんだけど。印象暗くなるか?」

「そんなことないよぉ。和名・瑠璃雛菊だっけ? 可愛いよね。あと日本って、青に拘りあるじゃん。サムライブルーとか言ってさ」
「悪くない選択か……」
「後はワインとケーキかなぁ。チーズもあった方がいいかも。こっちは空輸でいいんじゃない?」
「用意してある」
「……本気で抜かりないね」
「いい加減勝負を決めちまいてぇんだよ」
  カリエド包囲網は日増しにキツさを増している。
 それを回避するためにカリエドは、日本宅へ入り浸りだ。
 本田の精神も限界に近いだろう。
「じゃ、行ってくる」
「頑張ってねー。トーニョ兄ちゃん回収部隊もすぐさま出発させるからー」
 バイルシュミットは裏で手を回し、表にはフェリシアーノとルートヴィッヒが立っているようだ。
 意外と敵が多いんですよ、おにさーまと。
 がりがりと頭を掻いていたバイルシュミットの労力にも報いたい。

 奴とて、本田の穏やかな笑顔で満足するだろうけれど。
 ロヴィーのは土産物の点検を再度済ませて、支度を始める。
 スーツも新調した。
 プロポーズに行くのだ。
 やり過ぎということもないだろう。
 今まで、カリエドが何もしなかった分。
 ロヴィーノが過不足なく与えたかった。
『よっ! 男前!』
 フェリシアーノの、冗談なんだか本気なんだかわからない声援を背に、ロヴィーノはイタリアを旅立った。